ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ
1759年 ベルギー生まれ/植物画家
銅版画による多色刷り印刷を確立した人物と言われ、彼の作品はすべて
手彩色による修正が施されています。その高い素描と彩色技術の高さから、
フランスの宮廷画家として蒐集室の素描画家になりました。以後、マリー
アントワネット、ナポレオン皇妃、ジョゼフィーヌなどフランス宮廷に仕
えます。『美花選』『薔薇図譜』など植物画の最高峰を極める版画を残し
ています。
1900年代より、オークションに版画の原画が登場し人気になり、故 ス
ティーブジョブスもコレクターの一人であったのは有名です。そして、世
界一のルドゥーテコレクターは奥延哲也氏で、そのコレクションにより日
本でも『薔薇図譜』『美花選』などが出版されています。
(コノサーズ・コレクション東京)
2003年をかわきりに14年間で20回の展覧会が開催され、100万人の動員数
を誇ります。そしてその人気は芸術の域を超え、ファッション界にもリスペ
クトするデザイナーは多く、ヴィヴィアンウエストウッドはコレクションに
ボタニカルアートの最高峰と称されるルドゥーテの薔薇を使用しています。
200年の時を越え色あせない、幅広い年代に愛されるアートブランドです。
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